催眠療法についての一考

ヒプノセラピーを仕事にしてから10年以上が経つ。
セラピーの目的は変わっていないけれど
その目的に含まれている意味合いやエネルギーは
莫大に育ってきたと思う。
誘導の意図と言葉も変わった。
それは私自身が自己と宇宙との探求を続け、変化し続けたことによる。
私はヒプノを「2人でする瞑想」と呼ぶ。
私は瞑想こそが、人間の真実と幸せと愛を生きるシンプルな方法だと思う。
このワークは本当に莫大なポテンシャルを持つもので
問題解決から神の探求までに役立てることができる。
ただしこの、問題解決と催眠のキーワードが合わさると
多くの人のイメージがあるところへ傾くのを感じている。
簡単に言ってしまえば
「自力で行うことが困難と感じていることを寝ている間に解決してもらえる」
みたいなイメージ。
催眠療法士の重要な仕事は「催眠への誤解を解く」ことから始まる。
潜在意識の仕組みを理解することができれば
催眠療法について理解することはたやすこと。
仕組みに納得がいけば、セラピーの恩恵を最大限に受け取っていただく近道になる。
その仕組みを説明している段階で
感動で涙ぐまれたり声を詰まらせる方もいらっしゃる。
ああ、伝わったんだ、と思う。
私にも同じ経験があり、その涙はとても共感できる。
私はDr.クラズナーの講座でその仕組みを知り
講座の昼休みにカフェで一人、嗚咽した。
つまり、こういうことができるのであれば
人間の苦しみ(この世の混沌で右往左往しながら、
向かうべき方向性すらみつからないままに生きていかなければならないという恐れ)を克服し
人生の舵取りをし
自己の創造主となることが可能なんだという事実に気づいたからだ。
過去への後悔(痛み恨み残念な思い)と未来への恐れを手放し
今を存分に生きることが可能なのだと。
癒しとは自己意識が変化すること。
意識が変われば心身の在り方、言葉や行動、そして引き寄せる環境や出会いも変わり、
やがて世界が変わる。
当たり前のことだが、それが目的であり理にかなった結果だ。
しかしだからと言って人間の肉体意識(エゴ)がすんなりとそれを受け入れるわけではない。
エゴは常に変化を恐れる。
そこで、変わるためにワークに取り組んでいるのに変化を嫌がるという
とても矛盾した状態が起こってしまう。
だからワークにはコミットメントが大切なのだ。
催眠への誤解は
「誰か(何か)に操られて自分を失う」という認識だ。
催眠術にかかりたい人はそれを求めている。
しかし催眠療法は「すべては(無意識を含め)自分が選び決めている」ことに気づかせる。
正反対の作用が起こる。
その最大の恩恵は「赦し」だ。
過去のすべて、過去世のすべて、自分を取り巻くすべて、その記憶のすべて
そしてそのすべてに気づいていなかった過去の自分を
心(潜在意識)から赦す。
これが真の意味の「手放す」である。
すると、潜在意識の記憶はクリアリングされる。
クリーニングと言っても浄化と言ってもいい。
潜在意識にスペースが生まれ、内なる神の光が届くようになる。
これで世に言う「ハイヤーセルフと繋がる」ことが可能になる。
世に言う霊感とか霊がかりとは、何の関係もないことだ。
潜在意識に詰まった記憶≒(感覚・知覚・感情・評価・価値観・思い込み)≒想念を
浄化すること、それにつきる。
すると、自己の中心から来る内なる神、本来の霊性、あるがままの愛が心に満ち
重たい想念から自由になることで
聡明な理解や高い叡智を受け入れ解読することができるようになる。
世に言う「波動が上がる」だ。
すべては体験なしに理解はできない。
体験に飛び込むためには信頼がいる。
その信頼は、人間の都合上の理論や合理性からは得られない。
内から聞こえるかすかなサイン、信号、呼び声に心の耳を傾けなくてはならない。
けれどその声やその耳はすべての人にそもそも備わったものだ。
それを明確に思い出すため、私たちは内なる探求をする。

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