イチロー

彼は特にタイプではなかったんだけど
イチローの特番を見た。
で、それを見て、
数日私の頭の中で巡っていたある命題が
すっと腑に落ちた。
それは、イチローが戦っているものの正体が見えたからだ。
スポーツは私が生きている世界と違って
数字、という答えが出るが
前人未踏の数字をほしいままにして
なお彼をかきたてる原動力と
求めるものはなんだろう。
イチローが自分の中にある取り組みを
非常に明確に明晰に、
あらゆる面において把握し分析しながら行っていることを知って
驚いたし、共感した。
私の言葉で言わせてもらえば
イチローは、自分の中の魔物と戦っているようだった。
魔物とは、意識の中の、コントロール不能な部分と言ってもいいし
偶然とか神の領域、として人が意識したがらない部分とも言えるかもしれない。
「もし、すべての球がストライクだったら
僕は誰よりもうまくそれを打てる。
だけど、手を出しちゃいけない、ダメな球を打ってしまうから
僕はまだ確実に勝てないのだ。
それは自分の中の弱さであり
それが、外からの重圧や、見えざるものに自分を反応させる。
僕はこれまでそのことから逃げようとしたり
感じないようにしてみたりしたけど
もう、そういうやり方はやめた。
僕はそういういやなものをすべて受けて立つ。
たとえそいつが自分を痛めつけたとしても。
そして、それでも勝った時
僕が得るものは
そうでないやり方で勝った時よりも
数倍大きいのではないかと思うからだ。
その時僕は、無駄なテクニックを捨て去ることができるはずだ。
だいぶ意訳していますが、
私はこの彼の態度を見たとき
これこそ人類の進化を示唆している!と感じました。
この言葉を、
野球選手のトップランナーである彼から聞けたことは
とてもエキサイティングで
勇気をもらえることでした。

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